研修事業
2025.5.30
タイ法制委員会(OCS)研修を実施しました
政策研究大学院大学では、2025年5月26日から30日までの5日間、タイ政府法制委員会事務総局(OCS:Office of the Council of State)の職員10名を対象に研修を実施しました。本研修は2014年からほぼ毎年実施しており、毎回OCSから要望のあったテーマに基づいて研修プログラムを構成しています。
今回は「都市鉄道と地域公共交通に関する日本の経験と政策課題」をテーマとし、GRIPS教員及び外部講師による講義と、鉄道会社2ケ所への視察を行いました。研修参加者は、日本の鉄道事業の歴史、地域公共交通の政策、鉄道事業と他分野との連携、都市整備、輸送データ分析、自治体の役割など、講義を通して知見を広げました。また、視察では、計画?交通研究会(金子雄一郎日大教授:同会理事)のご協力のもと、JR東日本の列車運行管理と東京駅の空間整備、東急田園都市線の南町田駅と渋谷駅の地域開発の様子を実際に見学し、理解を深めました。
最終日の総合ディスカッションでは、研修参加者がそれまでの講義と視察を通して興味を持った事項を挙げ、それらについて本研修プログラムディレクターの家田仁特別教授が解説する形で進められました。参加者からは、鉄道運輸の専門家の話を聞くことができ勉強になった、法案起草の際の参考にしたい、帰国後に他分野の同僚に知識を共有したいといった感想が述べられ、実りある研修となったことが伺えました。最後に、高田寛文教授(副学長?グローバルリーダー育成センター所長)から研修生全員に修了証書が手渡され、研修が終了しました。