研修事業
2019.4.24
ベトナム戦略的幹部研修を実施しました
?? 政策研究大学院大学(GRIPS)では、2019年4月15日~4月24日の10日間、ベトナム共産党及び政府機関等の幹部19名を対象に、グッドガバナンス、経済発展、リーダーシップをテーマに短期研修を行いました。
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講義では、研修責任者の堀江正弘名誉教授(グローバルリーダー育成センター所長)をはじめ、本学の田中明彦学長、園部哲史副学長、高田寛文教授、森地茂名誉教授、大野健一教授のほか、人事院の吉田耕三人事官、東京大学の小林光客員教授が講師となり、日本の行政改革、公務員倫理、汚職対策、グローバリゼーションにおける国際関係、日本の近代化と発展戦略、地方自治と国?地方関係、公共投資とPPP、中小企業支援政策、ベトナムの生産性向上への提案、公務員の評価?給与制度、環境政策と持続可能な開発、リーダーシップと政府に対する信頼性等について、日本政府の実務的な経験を中心に取り上げました。各講義のあとに質疑応答や討議の時間を設け、ベトナムでの事情について各講師にアドバイスを求める場面が多々見られました。講義のほかに、都内では総務省を訪問し、行政評価と行政相談及び行政不服審査制度に関する講義を受け、具体的な運用の問題点や疑問について担当部署の方々から助言を頂きました。
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また、研修中盤には、地方自治を専門とする高田寛文教授と共に愛媛県(松山市?西条市)を3日間訪れました。県内では、西条市、フジワラ化学株式会社の工場、愛媛県庁を訪問させて頂いたほか、善勝寺を会場に、松山商工会議所、愛媛経済同友会、㈱まちづくり松山、JETRO、松山市役所の方々からブリーフィングを受けながら、商店街、道後温泉の古い町並みや松山城を視察し、地域の活性化や伝統ある観光資源の保護について学びました。地方の省に幹部として勤務する研修生を中心に、自治体や関連団体が行う様々な地域振興の取組みを実感できたようです。愛媛県内で温かく迎え入れて下さった皆様、ご協力ありがとうございました。
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最終日には、講義や訪問を通して印象に残ったことと、今後ベトナムでどのように業務に活かしていくか、1人ずつ抱負を述べて、修了式を行いました。
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※この研修は、ベトナム共産党中央組織委員会(CCOP)と独立行政法人国際協力機構(JICA)の合意による技術協力プロジェクトの一環として、GRIPSと日本国際協力センター(JICE)の共同企業体が実施しているものです。