イベント案内
2015.11.30(月) 開催
第118回 GRIPSフォーラム 『日本における地熱エネルギー利用の現状と将来』
2015年11月30日(月)第118回GRIPSフォーラムを開催しました。今回のGRIPSフォーラムでは、江原幸雄氏(地熱情報研究所代表、九州大学名誉教授)に「日本における地熱エネルギー利用の現状と将来」についてお話頂きました。
?
- 概要:
日本には大量の地熱資源ポテンシャル(23,470Mwe)が存在する。しかしながら、これまでに開発されたのはそのうちのほんの2~3%に過ぎない。日本の地熱エネルギー利用を増加させる上で、3つの主要な解決すべき課題がある。1つは地熱発電の経済性である。これについては最近、固定価格買取制度(FIT)が施行され、劇的に改善された。2番目は国立公園問題である。これについては、地球環境と地域環境のバランスを取ることで解決の方向へ向かうであろう。3番目は温泉問題である。これについては、地下熱水系の科学的理解に基づき、地熱事業者と温泉事業者の協力関係が形成されることが必要である。われわれは、これらの問題を解決できれば、地熱エネルギーは地球温暖化およびエネルギー需要に重要な貢献ができるだろう。さらに、適切な地熱エネルギー導入は、地域振興にも貢献できるだろう。
講演者: 江原 幸雄氏
1974年北海道大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程3年中退、北海道大学理学部、九州大学工学部を経て、1990年九州大学工学研究院教授(地球熱システム学)。2012年3月定年退職。同年4月より九州大学名誉教授。同年4月よりNPO地熱情報研究所代表。JOGMEC地熱資源開発専門部会?地熱技術評価部会 部会長。その間、ニュージーランド?オークランド大学地熱研究所客員研究員、国際地熱協会理事、日本地熱学会会長、NEDO地熱開発促進委員会委員長などを務める。
開催日時 | 2015.11.30 16:40~18:10 |
---|---|
講演者 | 江原 幸雄氏(地熱情報研究所代表、九州大学名誉教授) |
演 題 | 日本における地熱エネルギー利用の現状と将来 |
会 場 | 政策研究大学院大学 1階 想海樓ホール |
参加費 | 無料(事前申込必要) |
言 語 | 日本語(英語同時通訳付き) |