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2014.05.26(月) 開催

第92回GRIPSフォーラム 『マレーシア政治の難局:起源、リーダーシップ、そして見通し』

  • 概要
    2013年5月マレーシアにおける第13回総選挙は、国民戦線(BN)政府も、対立する人民連盟(PR)も戦略的目標を明白に達成できなかったことで、興味深い難局となっている。BNは危機に瀕した正当性の回復を試み、政権を保持したものの、支持をさらに失った。PRは政権掌握を目指し、一般投票では勝利したが政権を奪うことはできなかった。1969年以降、これほどに正当性が傷ついた政権が統治したことはなかった。対立勢力がこれほど強力であることは初めてであるが、その対立勢力でさえも勝利からは程遠い。政府は州の資源と高圧的な権力に依存する一方、対立勢力は人気の動員と独創的な反対意見によって応じ、論争は続く。政治的勢力が変化するにつれ、市民社会の組織や個人はますます党派に分かれて、いずれか一方を支持する。この難局はいかにして起きたのか?どこへ向かうのか?その答えは多数あり複雑だ。このフォーラムでクー?ブー?テック氏は、2つの主要因子に照準を絞り、論争の悪影響と好影響の見通しについてコメントする。その因子とは、マレーシアの変化した政治環境の社会的起源と、BNとPRのリーダーシップの相反する特徴である。

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  • 講演者略歴:

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マレーシアのペナンで生まれ教育を受けた後、ロチェスター大学、MIT、フリンダース大学で学位を取得した。2009年6月から2014年3月の間、アジア経済研究所の上席主任調査研究員を務めた。経歴には、マ レーシア科学大学教員(1994-2009)、ブルネイ?ダルサラーム大学教員(1987-93)、その他分野での専門活動などを含む。マハティーリズムのパラドクス:ハティール?モハマドの知的伝記(1995)、およびマハティールを超えて:マレーシア政治とその不満(2003)の著者であり、マレーシアにおける政策体制と貧困削減の政治経済(2011)の編者、マレーシアのデモクラシー:論説と実践(2002)の共編者である。共編者である最新の本、異議と権力の間:中東とアジアにおけるイスラム政治の変遷は、2014年半ばに発行される。


 

開催日時2014.5.26 16:40~18:10
講演者クー?ブー?テック氏(GRIPS教授)
演 題

マレーシア政治の難局:起源、リーダーシップ、そして見通し

会 場政策研究大学院大学 1階 想海樓ホール
参加費無料(事前申込必要)
言 語英語(日本語同時通訳付き)

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