プログラム概要
経済学と政治学の複合的視点から、国家建設と経済発展に関する高度な政策分析や政策立案に携わる人材を養成する。
- プログラムディレクター : 髙橋 和志 教授
- 学位:博士 (国際開発研究) / PhD in International Development Studies
- 授業で使う言語 : 英語
- 修了までの標準的な年数 : 3年
- 入学時期 : 10月
- 修了の時期 : 9月
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本プログラムは、政治学と経済学の学際的プログラムであり、開発途上国や新興国における政治と経済の相互作用に知的な関心を抱き、すでに社会科学分野の修士号を持つ学生を対象としています。政治学と経済学両方の高度な知識と分析手法を必要とする研究や政策立案に携わり、世界の民主的統治の発展と高度化に資する人材を育成することが本プログラムの目的です。
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本学では、2008年から2012年までグローバルCOEプログラム「東アジアの開発戦略と国家建設の適用可能性」を実施し、経済学と政治学の研究者が共同で研究を推進しつつ、先端的な研究を理解して政策立案にあたる行政官(テクノクラート)や若手研究者を育成してきました。本プログラムは、その教育研究拠点形成の成果の一つであり、こうした人材育成を継続し拡大するための博士プログラムです。
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入学後1年間は政治、経済、歴史の授業を集中的に履修し、博士としてふさわしい知識と分析スキルを身に付けることが求められます。2年目以降は学位論文を作成するための調査、分析、執筆に専念し、3年間での学位の取得を目指します。授業はすべて英語で行われ、学位論文は政策課題をテーマとした研究、ないしは政策含意を持つ研究であり、学術的価値を持つ、国家建設と経済発展に関する英語論文とします。修了要件をすべて満たした学生に対して、PhD in International Development Studies/博士(国際開発研究)の学位を授与することが認められます。
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途上国や新興国の政治や経済の現場感覚を備えた人材を育てるため、現地調査の経験が豊富な教員を指導教員委員会に配置し、学生には現地調査を奨励しています。また、前述のグローバルCOEプログラムで培った若手研究者育成のノウハウを生かし、研究の計画から調査、分析、論文執筆までを指導するだけでなく、学術誌への論文掲載や学術書の刊行へ至るように指導を行います。
入学希望者
2019年以降は、入学希望者はG-cubeプログラムに応募してください。詳細については、GRIPSホームページの入試案内をご覧いただくか、或いはアドミッションオフィスまで必博娱乐ください。
国家建設と経済発展プログラムカリキュラム (2018年10月現在)
Category | Course Name | Instructor |
---|---|---|
I Development Economics |
Theoretical Foundation of Economic Policy |
Takahashi |
Strategy for Economic Development (Advanced) | Yamauchi | |
Applied Econometrics | Litschig | |
Mathematics for Economic Analysis (Advanced) | Munro | |
Advanced Development Economics | Yamauchi | |
Introduction to Applied Econometrics (Advanced) | Chen | |
Ⅱ History |
Advanced Global Economic History |
TBA |
Comparative State Formation (Advanced) | Onimaru | |
Ⅲ Politics |
International Relations in East Asia (Advanced) | Takagi |
Advanced Political Economy of Modern Japan | Tsunekawa | |
Advanced Comparative Political Economy | Kanchoochat | |
State and Politics in Southeast Asia (Advanced) | Khoo | |
Institutions in Policymaking |
TBA |
|
State and Politics in Africa (Advanced) |
TBA |
|
Ⅳ General Subjects |
Courses not listed in this table, admitted by the advisory committee | |
Ⅴ Courses to be taken after passing qualifying exam |
State Building and Economic Development Seminar | Khoo |
Tutorial I |
Various |
|
Tutorial Ⅱ |
Various |
|
Tutorial Ⅲ |
Various |
|
Tutorial Ⅳ |
Various |
|
Tutorial Ⅴ |
Various |
修了生
過去10年間に19カ国55名の学生が、本プログラムや、その前身であるグローパルCOEプログラム(東アジアの開発戦略と国家建設の適用可能性)で学び、卒業生は、現在それぞれの国の政府機関、大学、民間の研究機関、国際機関において、精力的に政策形成や政策研究に従事しています。
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活躍している修了生たち
- Edwin Paul Mhede さん(2018年修了)
Deputy Permanent Secretary
Ministry of Industry, Trade and Investment, Tanzania
Interviewはこちら ※英語のみ
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- 吉川 愛子 さん(2017年修了)
アジア開発銀行 経済調査?地域協力局
エコノミスト
Interviewはこちら ※英語のみ
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在学生 出身国 (2021年10月現在)
アメリカ
韓国
日本
フィリピン
ミャンマー
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