2024年2月26日、第2回の今回のテーマ国は「日本」。わたしの暮らし研究所株式会社の沢田直美さんに「Challenges in Improving the Workplace Environment Surrounding Physiology in Japan」と題して話題提供いただきました。
沢田 直美 氏(わたしの暮らし研究所株式会社 代表取締役)
と公共スペース設置用生理用品ケースケース"せりぽん"(右下)
沢田さんは、女性の生理に関する問題を通して全ての人々のウェルビーイング向上への貢献を目指す活動を日々続けておられます。女性の生理から目を背けてきた日本の労働環境、生理に伴う社会設備や社会制度の遅れに目を向け、(生理の貧困とは関係なく)生理用品を公共スペースにあたりまえに設置し誰でもアクセス可能なものにする、タブー視せずオープンな議論にすることの意義についてお話しいただきました。また、この活動に賛同して2019年から設置の実証実験を一緒にされている東京建物株式会社からもお二人がご参加。ビルマネジメント第一部の猪俣様には、特に男性目線からのお考えが共有されました。
当日はGRIPS在学生に加え、国内外の他大学、日本の民間企業等、計20名が参加。ディスカッションパートでは、アジア、アフリカの留学生から、各国の生理をめぐる文化的?社会的背景、特に貧困による生理の苦労、通学を我慢したり通勤にも支障があるなど、女性の社会での活躍に生理がいかに障害となっているかの実情が共有されました。実際に自国で生理の問題に取り組んでいるGRIPS留学生もおり、取り組みへのモチベーションが一層高まった機会となったようです。
トーク終了後にもオンサイト参加者は全員残り、引き続き熱い意見交換が。更に、参加者と講演者から引き続きの情報交換と議論の継続についての熱い要望が寄せられました。
参加者のお一人からの差し入れ "セリポン"の形のクッキー
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沢田直美さんのNote(PDF)
https://note.com/laqda
「東京建物グループ3社が所有し管理する全国のビル オフィスフロア共用部トイレに生理用品を無償設置へ」2024年7月3日
GRIPS在学生Osiemo Bathshebaさん(ケニア)のFacebook投稿(Facebookログイン中のみ有効)