イベント案内
2017.04.24(月) 開催
第137回 GRIPSフォーラム『タイにおける王党派主導の民主主義~歴史、成功要因と今後の展望~』
2017年4月24日(月) に第137回GRIPSフォーラムを開催致しました。今回のGRIPSフォーラムでは、Thongchai Winichakul氏(アジア経済研究所上席主任調査研究員、ウィスコンシン大学歴史学部名誉教授)をお招きし、「タイにおける王党派主導の民主主義~歴史、成功要因と今後の展望~」という演題でご講演いただきました。
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概要:
タイにおける過去40年間の民主主義は、実際は君主制の優位の下での指導された民主主義であったのであり、君主制はすべての政権において、選挙された政府、軍、司法、および官僚に影響を及ぼしてきた。
当講演では、1932年から、君主制が政治的正当性の唯一の淵源となった1970年代を経て、君主制が政治的優位を確立した1990年代に至るまでの君主制の政治関与の歴史を語る。その成功に不可欠な諸要因、すなわち、人民の君主であったプミポン国王(在位1946~2016年)と1970年代半ばに始まるハイパー王党派的状況の成立について説明する。しかしながら、先日の国王崩御に伴いその未来は不安定になっている。はたしてその衰退は、短期的および長期的にタイにおける民主化にとって良いものなのであろうか。
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講演者: Thongchai Winichakul氏
現在、現代シャム(1880年代~1930年代)の研究に取り組んでおり、1976年にバンコクで発生した虐殺事件の回顧録を執筆中。タイでも本5冊と論文数本が出版され、政治?社会問題への論評も多数発表されている。著書「Siam Mapped」はアジア研究協会(米国)からハリー?ベンダ賞、一般社団法人アジア調査会からアジア?太平洋賞大賞を受賞した。1994年にジョン?サイモン?グッゲンハイム?フェローシップを受け、2003年、アメリカ芸術科学アカデミー会員に選出、2013-14年度にはアジア研究協会会長に選ばれた。研究テーマはシャムの文化史?精神史で、ナショナリズム、近代地理学、地図学と歴史知識を含む。
開催日時 | 2017.4.24 16:40~18:10 |
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講演者 | Thongchai Winichakul氏(アジア経済研究所上席主任調査研究員、ウィスコンシン大学歴史学部名誉教授) |
演 題 | タイにおける王党派主導の民主主義~歴史、成功要因と今後の展望~ |
会 場 | 政策研究大学院大学 1階 想海樓ホール |
参加費 | 無料(事前申込必要) |
言 語 | 英語 (日本語同時通訳付き) |